パロディーキングに直撃 こんなにパロって摘発されない理由は?

パロディーTシャツで知られる「ビーエルティー(BLTEE)」のデザイナー、ブライアン・リッテンバーグ(Brian Lichtenberg)が来日した。ニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)が手掛ける雑誌「フリーマガジン(FREE MAGAZINE)」の期間限定セレクトショップ「フリーギャラリー」に出店し、「エルメス(HERMES)」風の“HOMIES”などの人気シリーズや、新作商品を販売。いずれも、どこかで見覚えのあるモチーフ使いだが、「一度も摘発されたことが無い」とブライアン。こんなにパロっても怒られない理由を直撃してみた。

パロディーTシャツを作り始めたきっかけは?

ブライアン・リッテンバーグ「ビーエルティー」デザイナー(以下、ブライアン):コレクションブランドとして発表している「ブライアン リッテンバーグ」で販売した “No1 BRIANEL(ブライネル)”のロゴTシャツが好評だったこと。そこから派生して、パロディーTシャツのブランド「ビーエルティー」を2006年にスタートした。

パロディー商品について、メゾン側から摘発されたことは?

幸運なことに、どのメゾンからもご指摘を受けたことが無い。その理由は、おそらく僕のデザインが明るくポジティブに、人を笑わせるような内容だからだと思う。僕は、パロディーさせてもらっているデザイナーの全員を尊敬しているので、彼らが嫌な気持ちになったり、悲しむような商品は作らない。

「ビーエルティー」はラグジュアリー・ファッションのアイコンを似せたパロディーの先駆けだったが、他のブランドでパロディーをしているブランドはどう見ている?

みんな賢いと思う。しかし、本家本元をからかったり、ネガティブな内容でアレンジしてしまうデザイナーがいることは非常に残念。

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